2022-01-02

【楽曲解説】プロデュ―サ―によるアルバム「2021」楽曲解説 その⑤「TEN~Up Down Ladder~」「あの歓声が聞こえたら、僕らは再び出会うだろう」「2021-2021ver.-」について、その他 まとめ

CD発売後恒例の制作者による楽曲解説インタビューを公開します。
Star☆T2ndフルアルバム「2021」について、収録楽曲について、楽曲制作/プロデューサーのみなさんにお話を伺いました。



●各楽曲解説 M8「TEN~Up Down Ladder~
――続いて「TEN~Up Down Ladder~」制作の深井勇次さんに伺います。楽曲制作の依頼を受けた時は?
深井:早い段階で、タイトル「Ten」が決まり10周年アルバムということもあり、これは荷が重いぞとなりました(笑)。

――楽曲制作過程についてお聞かせください
深井:1番初めに浮かんだのは「チアっぽい曲」でした。が、なかなか完成形のイメージがつかめなかったので、簡易的なデモを作り清水さんに作詞を依頼いたしました。
 清水さんの詩のイメージから、メロディーやアレンジを大幅に変えていきました。
 詞も少し意見させていただきつつ、10年を歩んできたStar☆T自身の応援歌を可愛らしく表現できたかなぁと思います。

――楽曲の聴きどころ、こだわった点など
深井:特に大きくこだわらなかったことがこだわりですかね(笑)。
 無駄を一切排除して、極力シンプルにしました。
 作家のエゴが強すぎると独りよがりのモノになりがちですので、成るがままに出来上がったという感じです。

――レコーディング、ミックスなどについて
深井:ギター、ベースも依頼したのですが、ざっくりイメージ伝えて出てきたものをそのまま採用しました。
 歌録りでもメンバーが歌いやすければデモと違っても採用としてます!

――楽曲をお聴きの方にメッセージをお願いします
深井:この曲はLive曲だと思いますので、会場で一緒に盛り上げて頂ければと思います!

――作詞の清水Pにも作詞過程について伺います
清水:深井さんが言われる通り、最初のデモはもっとチアっぽくて、詞も応援歌にしちゃうと本当にチア曲になっちゃうなぁと思って、どうしようかと。
 なんとなくインディーズアメリカ映画のザラッとした感覚、アメリカの地方都市が舞台で、かわいくない女の子が主人公で、親にスポイルされて育って、でもチアリーダーに入りたくて、、、みたいなストーリーが思い浮かんで。
 Ladderの語感がハマったので、梯子(Ladder)を上り下りする、10段までは上がるな、10周年記念盤だから隠し味でTENってタイトルにしちゃおう(内容は10周年とは全然関係ないけど)という感じでイメージを作っていきました。
 「いちにのさーんしごー~」というサビの詞は深井さんのアイディアです。内容と語感が両立してて気に行ってます。ライブで声が出せるようになったら、ぜひみんなで歌って欲しいですね。

深井勇次
これまでの提供曲「きまぐれストーリー」「15センチ」「2021」「ドッペルゲンガー」ほか。またデビュー以来Star☆T楽曲のレコーディング、マスタリングなどを手掛ける。
Vox Box Studioサイト http://voxboxstudio.com/
Vox Box Studioツイッター https://twitter.com/voxboxstudio
深井勇次ツイッター https://twitter.com/voxbox_fukai


●各楽曲解説 M9「あの歓声が聞こえたら、僕らは再び出会うだろう
――続いて「あの歓声が聞こえたら、僕らは再び出会うだろう」制作の藤村のりおさんに伺います。楽曲制作の依頼を受けた時は?
藤村:1年半振りにお誘いいただいて、また10周年という節目となる大事なアルバムに参加させていただけることをとても嬉しく思いました。

――楽曲制作過程についてお聞かせください
藤村:世の中の状況もあり、誰もが不安な気持ちを持っていた時期でもあったので、懐かしいどこかで聴いたことあるような安心感が欲しいと思い曲を書きました。

――楽曲の聴きどころ、こだわった点について
藤村:曲の中でのストーリーを付けたかったので、光と影、不安と希望の様なイメージで作ったのですが、どうまえなおこさんに歌詞を書いていただき、イメージにぴったりというか、それ以上で、命が吹き込まれた感じをを歌詞を見た時に受けました。歌詞が最高です!

――レコーディング、ミックスなどについて
藤村:ミックスは、メンバーさんの声をリアルに聞こえるようにこだわりました。いつもは細かい楽器とかのバランスなどを意識してやったりもするのですが、今回はみんなでうたう歌のイメージだったので、歌声が聴いてくれる方に届くのが重要だったので、声にこだわりました。

――楽曲をお聴きの方にメッセージをお願いします
藤村:また大声で叫びながらライブを盛り上げていただける時が来るのを信じて、Star☆Tを、盛り上げていきましょう!

――清水プロデューサーからもひとこと
清水:今回も大柄で、ポップで、クライマックス感のある曲が藤村さんから届いて、ホッとしたというか、アルバムを象徴する曲がもう1曲増えたなと。
 アルバムの軸になるのは「メカクシンデレラ」とこの曲だと思うので、最初と最後に配置しました(「2021-2021ver.-」はいわばアンコール、カーテンコール曲ですので)。
 そして、藤村さんも言われるとおり、どうまえさんの詞がいい。詞が届いて、歌メロにはめる作業で口ずさんだ時に泣きそうになりましたから。
 藤村さんとどうまえさんは「恋するマーメイド」の作詞作曲コンビでもあって、曲のデモが届いて迷わずどうまえさんに依頼したんですが、特に詞の内容や方向性は決めずにお願いしました(結構ギリギリでの依頼でした)。そしたら1週間くらいで、ほぼ完成形で届いて。
 詞が届いた時のどうまえさんのコメントです。
「フジロックの配信を観ながら、歓声のないライブってこんなにもさみしいもんなのかというのが頭にあって、みんな寂しさこらえながらコロナ禍を生きてんだろうなーとか、いろいろ思いながら書きました」

藤村のりお
これまでの提供曲「恋するマーメイド」「STORY(牧野凪紗ソロ)」「私だけの夢(朝空詩珠紅ソロ)」「Woman」「私の好きな人には、好きな人がいる」
どうまえなおこ
これまでの提供曲「ハイブリッドガール」「ハイブリッドガールⅡ」「恋するマーメイド」
豊田を中心に活動する劇作・演出家


●各楽曲解説 M10「2021-2021ver.-
――各曲解説最後は「2021-2021ver.-」。アレンジ、トラックメイクされたカナイヤスヒロさんに伺います。今回の依頼を受けた時は?
カナイ:8月末だったかな。作曲者の深井氏より、編曲の依頼を二つ返事で返したのが始まり。
 後に「2021」はアルバムのタイトル曲で、育まれている代表曲であると知るのですが・・・ちょっとヒヨりましたね。
 聴き慣れた曲が変化すると、大なり小なり拒否反応を起こした経験が自分でもあったので、正直不安やプレッシャーは感じました。
 でも10周年って凄い。僕も盛大に祝うぞ!!って気持ちを切り替えて作業に取り掛かりましたね。

――楽曲制作過程について
カナイ:オープニングでもフィナーレでも、どちらでも飾れる雰囲気にしようと不思議と思ったので、これをテーマに進めました。
元のアレンジはホーンセクションが印象的でしたので、今回はストリングス主体でいこうと試行錯誤。
ある程度形ができて何度も確認するのですが、どうしても最初のインパクトが足らない。
試しに元アレンジのホーンセクションをイントロに当てはめてみて、コレだ!!ってなりましたね。
この時から、今ある土台と元アレンジの融合を意識して一気に今回のアレンジにたどり着きました。
ほぼ完成形を深井氏に送ったら「間奏に三三七拍子を入れてほしい」と返事が返ってきまして。
一瞬「・・・?」でしたが妙に納得。2コーラス目のBメロから上手く流れが作れたと思います。

――楽曲の聴きどころ、こだわった点など
カナイ:POPな感じに仕上げましたが、メッセージ性の強い歌詞なのでエモーショナルな響きが似合うかなと。コードを付け替えるにあたってここはかなり意識しました。
イントロとサビ後半のコード進行で、いわゆるこのエモさを感じて頂けたらと思います。
あとはなんといっても、深井氏から唯一のオーダーである三三七拍子じゃないでしょうか。

――レコーディング、ミックスなどについて
カナイ:ドラム・ギター・ベースを生で弾こうと決めた時から、ドラマーの河合としみち氏・ギタリストのDaiki TJ氏の顔が浮かんでおりました。
お二人のおかげで、力強さと疾走感を兼ね備えた土台を築くことができました。
歌入れは深井氏にお任せです。演奏の雰囲気にあわせてくれて、かなりカッコ良くなりましたね。

――楽曲をお聴きの方にメッセージをお願いします
カナイ:「2021 -2021ver.-」いかがでしょうか?
気兼ねなく大声を出せるその日が来たら、拳をあげて、声を嗄らして、笛の音に合わせて手拍子を一緒に打ちたいですね。

――清水プロデューサーからもコメントが届いています
清水:アルバムタイトルを「2021」にした以上、楽曲「2021」のセルフカバーもマストになったんですが、企画先行で、リアレンジアイディアがあったわけではなかったので、実は結構難産でした。作曲の深井さんとどういう感じにするかメールでやりとりしたんですが、これといった決定打がなくて、、、。
 そんな時に深井さんより「リアレンジ、トラックメイクをまるっと別の人に依頼したい」と相談があり、その方がいいかもしれませんね、とお任せすることにしました。
 デモが届いた時には、、、「これはすごい!」と。イントロのホーンから印象的で、私はビートルズの「All Need is Love」みたいだなって思って。アレンジによっては、曲順も真ん中ぐらいに置いてもとも思っていましたが、これならやっぱりフィナーレだなとなりました。
 深井さん経由で最初に届いたデモは、2018年当時のボーカルが乗ってまして(テンポ、キーが元曲と同じなんですね)、かなりエモいんですが(笑)、完パケの「2021 -2021ver.-」にも、当時のコーラストラック等使ってて、2018年メンバーとクレジットしました。“これまで”と“これから”を繋ぐ曲になったと思います。

カナイヤスヒロ
ARTOWNBANDやAlso the what’s 9などで活動するベーシスト。
2020年コロナ禍でのアーティスト、ライブハウス支援クラウドファンディングCD「アカルイツナグミライ」でのStar☆T曲「ことば」(深井勇次)の編曲も手掛けた。
https://twitter.com/yacchin_bassman


●その他、まとめ
――清水プロデューサーより歌割りや振付について伺います。まずは歌割りについて
清水:各曲のボーカルの割振りのベースは8期生までの11人の声とバランスを考えて割振りしました。10曲あるので総力戦ですね、ソロパート等は楽曲制作の方と相談しながら決めていきました。レコーディングで始めてソロパートを歌ったメンバーも多いと思います。
 CDブックレットの歌詞の最後に、この曲は誰が参加しているかクレジットしました。

――振付について
清水:10周年記念ライブで収録全10曲を披露することにしたので、振付、振入れは大変だったと思います。
 振付は「メカクシンデレラ」と「HAKA」がダンスレッスンもお願いしているHITOMIさん、「ひねくれたI LOVE YOU」「「SIGs {tart}『持続可能なアイドル目標。』」「あの歓声が聞こえたら、僕らは再び出会うだろう」は元メンバーのmisola、「2021-2021ver.-」は元曲の振付を概ね踏襲で、残りの「リコネクト」「Hello!」「君が嫌いで僕の好きなとこ」「TEN~Up Down Ladder~」はメンバーが分担して振付しました。

――衣装、ジャケットデザイン等について
清水:コロナ禍で収益も厳しく、衣装は2021年春に既製品をアレンジした“赤衣装”をやっと作れた状況でした(く~ぴょんが尽力してくれました)。でも、10周年のアルバムはちゃんとオーダーした衣装でジャケット撮ろう。
 アルバムタイトルを「2021」に決めた時に、ジャケットもシンプルに真っ白に2021って文字だけでもいいなと思いまして(ビートルズのホワイトアルバムみたいに)。
 そこから衣装担当の和久田に、ジャケットを白ベースにするから、新衣装も白ベースでいこうと話して、和久田が色々調べたり、衣装制作と相談しながら出来上がりました。
 ジャケットデザインは、長年デザインをお願いしているこいけやクリエイトの山岸さん。山岸さんには「メロウ」以降ずっとデザインしてもらってます(こいけやクリエイトさんは「ハイブリッドガール」以降ずっとデザインしてもらってます)。白ベースでtype-A(通常盤)はシンプルに画像も使わないでいきたい、とお願いしました。撮影の永田ゆかさん含めて、10年で繋がってきた地元の人材、才能が結集したアルバムだと思います。
 そういえば、CDブックレットの歌詞のタイトルナンバーのバック柄が歴代衣装の模様になっているの気づきました?これも山岸さんのアイディアです。チェックしてみてください。

――最後に、アルバム「2021」いついてのまとめ、アルバムをお聴きの方にメッセージを
清水:2020年~2021年にかけれこれまでStar☆Tを支えてみたメンバーが多数退団して、新しいグループになったようなものなので、そんな新しいグループには新しい曲がたくさん欲しいというのが、このアルバムを作った一番の理由です。
 なので、まずは今のメンバーを知って欲しいし、いろんな人に聴いて欲しいし、ステージパフォーマンスも観て欲しいと思います。
 type-BはStar☆T10年の歴史動画収録のボーナスDVD付き、type-Cには初めてのBEST盤がボーナスCDで付いてます。ABCの3枚ワンセットで“これまで”と“これから”のStar☆Tがわかる内容になってます。
 ぜひお手に取ってみてください!